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2025/10/25 更新

約150体の木彫り像を通して 円空の信仰と布教の変遷をたどる

1632年、現在の岐阜県である美濃国で生まれた円空。
32歳で木彫りの像を作り始め、64歳で亡くなるまでに約12万体の像を彫り残したと言われており、
現在確認されている像のみでもその数は約5400体に及ぶ。

没後330年を記念して行われる本展では、
伝え継がれる円空像の中から初公開のものを含む約150点が一堂に集結。
自らの悟りの境地を追い求めた「上求菩提(じょうぐぼだい)」と
晩年に庶民を仏の道へ導き救済を目指した「下化衆生(げけしゅじょう)」の
2つの世界観で展示を構成する。

時に繊細で、時に大胆な表現をじっくりと鑑賞しながら、
さまざまな祈りの形に触れてみて。

円空展 330年の祈り
🔶DATA🔶
時:11月13日(木)~2026年1月13日(火)各日9:30~17:00・最終入館16:30
※12/5(金)~21:00・最終入館20:30、水曜(12/24除く)・12/26(金)~1/1(祝)休館
所:奥田元宋・小由女美術館(三次市東酒屋町10453-6)
料:一般1200円、高大生700円、中学生以下無料
☎0824-65-0010

 

 

 

 

 

 

 

《地蔵菩薩》 元禄4(1691)年 小川地蔵堂蔵
(下呂温泉合掌村円空館寄託保管)