大阪・京都・東京・パリで個展を開催する呉市出身の油絵作家、中塩美知子。墨と油彩で、自然や身の回りの風景をダイナミックに描く。作品『　崖　』について中塩は「人は常に崖っぷちで生きているようなもの。今日ののほほんとした時間がいつ途切れるかは誰にもわからないが、そのことを悲観的なものとして捉えたくはない。本作品中の崖を支える岩盤は、人々の生きようとする強い意志を、その下に描いた勢いよく流れる水は、めぐり来る新しい時間を表現している」と語る。今回の展示では、近作の抽象作品を計10点披露する。作品サイズは最大で高さ3ⅿのものもあり、会場でぜひそのスケールを体感したい。会期中11時～15時までは作家本人が在廊する。

 

中塩美知子展　―大地―

【時】開催中～10月29日（日）各日11:00～18:00・最終日～16:00
【所】ギャラリーＧ（中区上八丁堀4-1 公開空地内）
☎082-211-3260