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GLAY
2003.4.13@グリーンアリーナ
GLAYは、ロックバンドでした。
  
今年2月からスタートした「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003」。3年ぶりのGLAY広島ライブ。こんなに「待望の」という言葉が似合うツアーもないだろう。追加公演を除く全会場、SOLD OUT。もちろん広島会場も、幕が開く前から客席の期待感が2階席にいた私にびんびん伝わってきた。2daysの2日目にも関わらず。
「若い(私に比べてね)女の子ばっかりなんだろうなぁ」という入場前の想像も見事に裏切られた。男子、女子、大人なヒトビト…実に老若男女混在。こんな客層に向けて、いったいどんなステージを見せてくれるんだろう?
  
鼓動のようなSEが流れ続ける会場。
10分あまり予定時間より遅れて、ついに幕が開いた。
大嬌声。つられて、つい腰が浮いてしまう。それほど熱心なファンでもない私でも耳馴染みのある曲・曲・曲。そりゃそうだ、広島のファンはみんな、3年分の欲求不満を解消する権利がある。
カラダを揺らしながらも、まだ冷静だった私が感じたのは「なんか、えらいシンプルなステージだなぁ」。もちろん、舞台装置らしきものもあるし、楽器やスピーカーだってドーンとゴージャスな空気を放っている。なのに、シンプル。
不思議な感覚を覚えながらも、やがてグイグイとステージに引き込まれていった。
  
それにしてもメンバーはよく動く。歌いながら、弾きながら、ステージの端から端までとは言わず、さらにせり出した花道(っていうのか?)の端の端まで、駆け回る駆け回る。そして、実に絶妙のタイミングで挿入されるコール&レスポンス。ツアータイトル通り、あの広い会場で、ちゃんとファンの顔を見ながらの「ハイコミュニケーション」が成立しているのだ。スゴイ。
TERUの初挑戦・弾き語りや、映像とのコラボレーションによる演奏など、時にハッとさせられながら、気がつくと、なんと3時間が経過。あれ〜? 私、最初けっこう、冷静じゃなかったっけ? ラストでは、ステージで挨拶するメンバーにあわせ、偶然隣り合わせた人と手をつないで諸手をあげてるなんて…! う〜む、GLAYマジック。
  
GLAYのライブは、あくまで「演奏するGLAY」と「楽しむファン」の2対が基本の、いたって健全なロックンロールショウなのだ。終わってみると、いくつかの不思議な感覚は、そんな理由に尽きるのではないかと思い当たった。いろんなアーティストのステージをこの会場で観てきたけれど、やはり、派手な演出のせいか、エンタテイメントショウに寄ってしまう場合も少なくないと感じていた。それは仕方ないことだと。けれど――広い意味ではエンタテインメントには違いないが――この規模の会場で、しかもGLAYというビッグネームが、ここまでシンプルに、ロックンロールを主役にステージを作り上げている。ちょっと意外なほどだった。
フィナーレでのメンバーの満足そうな表情、そして、いつまでも興奮がさめないファンの顔、顔、顔。やっぱりライブってこうだよね、そう思わせてくれるGLAYのライブ。私自身、早くも次回が待ち遠しくなってしまっている。

(Text by トニー)

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