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来広ミュージシャン
やのまき
矢野真紀
<新しい出会いを消化して、残していく>
profile●誠実かつ力強い歌声と、独自の視点で描く詞世界を持つシンガーソングライター。1999年のデビュー以来、シングル、アルバムとも安定したペースで傑作を生み続けている。今年1月のアコースティック編成ライブに続き、5月9日(日)にクアトロ公演が決定。

――『この世界に生きて』から、リリースごとに研ぎすまされていく感じ。とても揺るぎないものを感じたり、徹底的に集中して制作している姿が見えたり。
「ありがとうございます」
――制作時期は?
「前回広島におじゃました時、前回のツアーをやってる時に、平行して」
――限られた時間のなかで、集中、集中。
「そうですね」
――矢野さんは、常に曲を書いているタイプなんですか?
「ばらばらですね。あまり、その…、一個の作業が終わると、からっぽになるというか、頭の中が。逆に空っぽにすることで、新らしいなにかを探してるのかも知れないんですけど」
――音的にも新しい試みが、たくさん散りばめられてますよね。
「はい」
――そんな曲に出会っていくなかで、新しい自分を発見することも?
「歌っていくなかで、そういう自分と出会えたっていうのはありましたね」
――これは嫌とか、これは自分には無理とか、そういう対象はないんですか?
「ないですね。嫌という風には思わないですね。ただその、全く今までの自分のなかに無かっただろうというものとの出会いに関しては、一歩引いたところで、それをどれだけ自分が消化していけるだろうと、シュミレーションしてみたり、手探りしてみたりするなかで、歌を残していくっていう作業は繰り返しやってきましたけど」
――それを着々と盤に刻んでいく。生みだすことと、レコーディングするということの違いは?
「イメージを形にする作業がレコーディングなのではと。家で例えたら、建築家の人が家の図面を書いて、それをいよいよ形にしましょうと言って着工に入るっていう。それに近いと思います」
――今回も最高の大工さんと仕事を。
「はい(笑)」

(text by じゅん作)

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