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来広ミュージシャン
おんみょうざ
陰陽座
<“妖怪ヘヴィメタル”って何ですか?>
profile●(Vo)黒猫、(Vo)(Ba)瞬火、(Gu)招鬼、(Gu)狩姦、(Dr)斗羅。伝統的日本文化を土台に、男女のツインボーカルで奏でる奥深いサウンド。「妖怪ヘヴィメタル」をキーワードに、変幻自在のサウンドを作り上げる。5月2日(日)にはナミキジャンクションでライブ決行!

――陰陽座のキーワードとして登場する『妖怪ヘヴィメタル』とは?
黒猫「まず、陰陽座って“陰”と“陽”って書くじゃないですか? その影と光が象徴するみたいに、2つの違った面を1つに内包して見せていこうっていうことで始まっているんですね。それは例えば男女のツインボーカルだったり、激しい曲と美しい曲の対比だったり。いろんな側面を見せることができるっていう意味で“陰陽”って言葉を使ってるんですよ。それプラス『妖怪ヘヴィメタル』とは、妖怪っていうのもいろんな妖怪がいるじゃないですか? 怖い妖怪も居れば、人助けをするものいるし、楽しいやつもいるっていうって感じで。いろんな妖怪がいるので、それだけいろんなことを歌えるっていう。ほんと、妖怪と陰陽っていうのを足せば歌えないことはないぞっていう想いで。風貌はちょっと怖いかなって思われがちなんですけど(笑)」
――その『いろんなことをできる』という想いは、曲そのものにも表れていますよね。ヘヴィメタルを象徴するようなものもあれば、すごく耳に馴染みやすいものもあって。
黒猫「ジャンルとしてヘヴィメタルという音楽が下敷きになってはいるんですけれども、ヘヴィメタルに共通する魂が熱く燃える感じとか、何かに向かってまっすぐがんばっていくとか、すごく革新的なことをやっていくとか、そういう精神のことについて『ヘヴィメタル』って言葉を使っているという意味合いが強いんです。それだけにとどまらず、昔のヘヴィメタルバンドが切り開いてきた精神を受け継いでやっていこうという意味ですね。特にそのリーダーの瞬火がそういう音楽が好きで、その精神もすごく大好きでやっているので」
――では、そんな陰陽座の曲のスタイルとは?
黒猫「そうですね、うちが絶対条件にしているのは、バックの演奏がどれだけヘビーになっても、絶対に歌メロはキレイで口ずさめるようなものが良いということです。そういう意味で一本筋は通しつつ、いろんな方向にやっている…っていう感じですね」

――陰陽座の魅力の1つは、“和”…すごく“古風な和”を思わせるビジュアルや歌詞だと思うんですが、それらを取り入れる理由とは?
黒猫「題材にしているものが妖怪だったり古い伝承で、それらを通して人間のことについて歌っているという感じなので、その世界を表現するのにふさわしい衣裳をまとおうと考え、妖怪が駆け巡っていたとされる時代の装束を身にまといました。また、それを伝えるために一番合うのは日本語ですよね、それも妖怪がたくさんいたとされる時代の雅やかな言葉を使って表現しようと…」
――じゃあ、より自然なものを身につけ、より自然な言葉で歌ってるんですね。
黒猫「そうですね。あと、瞬火の歌詞の作り方というのが、すごく音を大事にしているので、『ここでこう歌いたい、こういう音で発音で歌いたい』という言葉を見つけて、それを辞書で調べて適当な意味の言葉をあてるっていう感じですね」
――古語辞典が必要な感じです(笑)。
黒猫「そうですね(笑)。いつも辞書に首っ引きで歌詞を作ってますね。『広辞苑 第五版』じゃないとダメらしいですけど(笑)」
――“第五版”じゃないとダメなんですね(笑)。
黒猫「はい(笑)。版にまでこだわってる感じです」

――3月3日に発売された第5作目のオリジナルアルバムについて教えて下さい。
黒猫「陰陽座としての核の部分は何も変わらずにやってきているんですけど、今回作っていく過程で少し違ったのは、まずこの『夢幻泡影』というタイトルがあって、それをテーマに掲げてアルバムを作ったんです」
――タイトル、さらに今作のテーマになった『夢幻泡影』の意味とは?
黒猫「『夢幻泡影』というものは儚げなものの総称です。そういう寂しげなもの、儚げなものってなんだろうなって考えた時に、人間の人生ではないかと最初に思い浮かんで…。儚いものだからこそ生きている間は一生懸命がんばろうという前向きな意味を込めてこのタイトルがつきました」
――このアルバム自体は陰陽座にとってどんなものになりましたか?
「陰陽座らしいっていう部分は揺ぎないんですが、その楽曲の表情とかはどんどんいろんな方向に広がっていったなっていう感じです。こんなことやっちゃいけないって限定するんではなく、陰陽座だからいろんなことができるっていうつもりでやってきてるので、それが本当にいい方向に広がったなって思ってます」

(text by ヤンピー)

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