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来広ミュージシャン
ザ・マイスティース
THE MICETEETH
<リアルな儚さ、切なさ>
profile●オーセンティック・スカをベースとした美しい音世界を創り奏でる関西出身の10人組スカバンド。どこかナイーブな歌声と、センチメンタルな詞世界、秀逸なアンサンブルが生む繊細なメロディが魅力。性別、年令、趣向を超え、幅広い音楽フリークに指示される注目の存在。

――公式のメンバープロフィールにありますが、「今後に望むこと→給料制度」(笑)。今はまだ豊かになれませんか?
金澤「いやいや、豊かじゃないっすよ。でもまぁ、心は豊かっていうのが唯一の救いっていうか。そこで心も豊かじゃなくなったら多分終わりでしょうね」
――荒みまくって。
金澤「ほんまに荒むでしょうね。今はみんな音楽好きで、そこを信じてやってるから。まだこう、お金はなくとも良い物を作れるっていう満足感であったりとか、実際の達成感であったりとかで、なんとかいけてるんですけど。要するに、みんな音楽のことを大切にしてるからそれが保たれてるみたいなもんで、そこで音楽を大切にせえへんようになったら終わりなんでしょう。多分ね」
――誰か1人でもっていうバランスってね。失礼な言い方かも知れませんけど、ある意味、いい年こいた大人なわけで、考えることめっちゃあるじゃないですか。
金澤「はいはいはい」
――もちろん、選び方もいっぱいあって。
金澤「そこで俺が思うのは、俺と同い年、5月22日生まれなんですけど、その瞬間に生まれてきた全くの同い年の人と比べて、やっぱりめっちゃ自信ありますもんね。自分が生きてる感じっていうか、楽しいことやってるなぁっていうか。めっちゃ得してる」
次松「ほやな」
金澤「やっぱり人間って死に際がポイントで。死に際のことを考えた時に、やっぱ笑って死にたいなって思うじゃないですか。今はだんだん笑顔に、その死ぬ時の顔が笑顔に向かってる感じがするんですよね」
――リスナーとして、その空気が伝わってくる感じが気持ちいい。
金澤「ひもじいですけどね、慰めあってるっていう気にならないですもん、その環境のなかにしかおらへんから、よそと比べることもないし。逆にそれで催眠がかかってるのかも知れないですね、メンバー同士で(笑)。だから、めっちゃ金もってるバンドマンとかが友達にできたら、ちょっと向こうに…、変わっていくんかも知れないですね」
――(笑)。マイスティースという音楽が感じさせる、儚さ、切なさ。それがひもじさからきてるっていう。
金澤「実際そうですもん、リアルですよね」
――それに共感を覚える人は多いってことですよね。
金澤「もちろん、ひもじい音にしてるつもりはないですよ」
――もちろんですけど(笑)。
金澤「とにかくね、儚さとかね、切なさとかね、リアルなんがすきなんで」

(text by じゅん作)

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