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来広ミュージシャン
こめいじひろや
古明地洋哉
<実は大勢の前で何かをするのは苦手…?>
profile●2000年ミニアルバム『讃美歌』でデビュー。その後関東を中心にライブ活動を展開し、2002年には初のワンマンライブを敢行。弾き語りやバイオリン、シンセサイザーとの3人編成、そしてバンドスタイルと様々な顔を持つ注目のアーティストだ。
11月20日のJazz Live SOHOでのライブ直前インタビュー。

――ライブ直前ですね。今の心境は?
「そうだな〜。今日の会場とかって客席とステージの段差もないし、すごく近いところなのでお客さんの顔がよく見えると思うんですよ。だから、自分が歌を投げかけることによってそのお客さんと繋がれたか、あるいは繋がれてないかってことがすごいダイレクトに確認できる会場なので…」
――確かに…。すごくよくわかりますよね。
「だからこういうときに気負ってやっちゃうともう本当に空回りするというか…。おれはこういうこと言いたいわけじゃないのにっていうことになっていくと思うんで、なるべく平静を装って…(笑)。まぁ〜装ってるだけじゃだめなんですけどね」
――でもお客さんと近いってことは逆に伝わりやすいってこともありますよね
「そうですよね。だから相互作用っていうのが生まれやすい場だとは思うんですね。例えば東京ドームでやってもマメっこい人の表情はわからないですからね。だから果たして自分の音楽表現がキャッチボールになってるのか、あるいはただの一方通行なのかっていう確認を東京ドームとかでできるのかって思いますけどね」
――では、お客さんと近い場所でやれるライブハウスのほうが好きとか?
「う〜ん、でかいって言ってもせいぜい渋谷にあるAXだったり、昔赤坂にあったブリッツとかそれクラスなので、それ以上のところはちょっと想像がつかないですね。もしかしたら、実はやりやすい環境かもしれない…。でも自分が今想像するになんか対処しきれない気がするんですけどね。なんか人、ヒト、ひとで。でもどういう感じがするんだろうってのは思うよね」
――想像を絶する人でしょうね。ちなみに緊張とかはする方ですか?
「あっ、しますよ。やっぱライブ直前や、ステージに上がる直前とかになるとなぜか胃袋が3cmくらい浮くような居心地わるい感じになりますね(笑)」
――えっ、そうなんですか!
「基本的にまぁ〜、大勢の人の前に立って何かをするっていうのが得意ではないし、本質的にはそんなに好きじゃないと思うんですよね。できることならあんまり目立ちたくないとか…」
――ライブって思いっきり目立つ場所じゃないですか(笑)
「そうなんですよね。でもそのギャップとか矛盾っていうのは抱えつつ、毎回毎回探り探りやってるって感じなのかな。やっぱり簡単には解決しないと思うんですよ。「何で目立つのが嫌いなのにライブやってんの?」って言われてもパッと浮かばないんだけど…。でもさっき言ったような自分の音楽をキャッチする人の反応なり表情っていうのを唯一見れる機会だと思うんですよ、ライブって。例えばCD出すだけの活動だと、まぁせいぜい手紙をもらって、あぁ〜こんな風に感じたのかっていうことぐらいしか…。でもライブって再現したのはその場限りのものだし」
――そうですよね。CDだけだと分からない部分ってライブにはいっぱいありますもんね
「やっぱライブとCDは本質的に全然別物だと思ってて。CDっていうのはあらかじめ何度も聞きたいっていうことを前提とした媒体だと思うんですよ。でもライブって環境にもよるだろうし、歌い手の精神状態っていうのも左右してくるだろうし…。そういうものが絶妙に重なり合ってその日限りしかできない表現があるんで。うまくはいえないけど、自分がこれから表現していく上で必要な場なんだろうなと思いますね。最近特に思うのが、自分の音楽のリスナーからのメールにリフトアップされる瞬間が多いので、単純にCDを買って聞きました。こんな感想を持ちましたってもっとも客観的な感想だと思うんですよ。だからまっさらなままの聞いた感想っていうのをすごく大事にしていきたいですね」

実はかなり緊張してしまうという古明地さん。実際ライブのMCでも「本当かも??」と思わせる部分が…。しかし、ライブはすごい。やっぱりあの声とそして迫力(この日はアコースティックギター、バイオリン、シンセサイザーの3人編成でした)。正直、感動ものでしたよ。

(text by らっきょU)

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