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来広ミュージシャン
オーディオアクティヴ
audio active
<歌が真ん中にある楽曲>
profile●(Vo)(Key)MASA、(Dr)NANAO、(Key)2DD、(Gu)KASAI。UKダブ職人、エイドリアン・シャーウッドのレーベル「ON-Uサウンド」からデビュー。今年、活動10周年を迎える、日本屈指のストロングスタイル・ダブバンド。ダブを根底に、レゲエ、ドランムンベースなど、多様な要素を血肉化したサウンドは、海外での評価も高い。
 今回の取材は11月3日のクアトロライブ直前、サウンドチェックの合間に敢行。イベント主催スタッフも加わり、広島音楽カルチャーというテーマの基に進行した。

2003年、強烈に記憶に残るインタビューのひとつです。
孤高のスペーススモーカー、audio active。
「え、クアトロって、こんな音圧でるんだ!!」
伝説的(いやいや、大げさではなく)な、あの広島ライブ直前、
サウンドチェックの合間に、無理を言って時間をもらったのです。
場所はクラブクアトロのカウンター。
眼下に並木通りを望みつつ、という最高のロケーション。
今回は、オーガナイザー、NEXT COMPANYの原氏を
交えての対談というイレギュラーな形を要求しました。

プロモーション要素が希薄になる形式にも関わらず、
「それは面白そう!」と、快く応じてくれたメンバーたち。
その結果導き出された、音楽に対して、広島に対しての言葉。
愛に溢れた言葉の数々に感謝の気持ちでいっぱいです。

ここでは、誌面から溢れてしまった場面をいくつか。
まずは、期待通りの導入部分から。


――3年ぶりのリリース。3年間の宇宙旅行。
NANAO(以下N)「宇宙では時間経たないんですよね」
MASA(以下M)「時間軸が変化してますからね、地球とは。実際は3ヵ月くらいしか経ってないのかも知れないですね。ウソですけど。3年のうちに作り貯めて、ネタを仕込んで、そっからっていうのは3ヵ月」
N「気が付いたら3年経ってたって感じですよね。…今年(結成)10周年なんですけど、気が付いたら10年経ってたっていう」
M「そう。そういえば今年で10年じゃない? みたいな」
――その10年で成し遂げた大業たるや。
M「自分たちのしてきたことを振り返ると、あぁ、やっぱそれなりのことはやってきたのかな?という気持ちもありつつ、足りなさというか、もっとやりたい、もっとこうできたんじゃないか?という気持ちもありつつ。あんま10年10年って言われても大業な感じは全然ないんですよね」
――自分たちに追従するシーンを見ても、ですか?
M「…よくわかんないんですよね。手本みたいになってればいいのかなとも思うんですけど。自分たちが影響及ぼしてるとか、シーン作ってるっていう実感なかったりするんです」
N「Tシャツ着てるヤツとか見ると思いますけどね」
M「あ、そうだね! そういう感じですね」
N「あと、貰ったりとか(笑)。やってて良かった! みたいな」


次からはインタビュー後半戦。
ここで語られていることの意味って、結構大きいと思うんです。
その意味はきっと、ダブという形態はもちろん、音楽という枠組みさえも超えたもの、なのかなと。


N「ダブとかやってると、ダブ初心者に!とかってよくいわれるんですけど(笑)。初心者もなにも自分で聴かないんだったら意味ないじゃんって思うんですけど…、それ、通用しないんですよね。まぁ、広告はデカイほどいいと思うんですけど。イベントとかも自分で探して、行って、自分から参加するべきっていうか」
M「自分の力で捜し求めたものは、やっぱすごい身になるし、…道もそうじゃないですか。人に聞いて連れてかれた道なんて覚えないけど、自分で道を見つけて自分の力で歩いていったら絶対覚えるじゃないですか。それと同じですよね」
原「帰れますしね、自分で」
――うん。
M「そう。自分の力で探した、俺はコレを見つけたんだ!っていうものとは一生付き合っていける、特別な思い入れがあるし。そういうものを作っていったほうが身になると思うんですよね。いろんな情報があって、人から聞いて良いよ良いよ〜って、パパパッて聴いて上澄みだけサラッてすくったら、その深さにも出会えないし。あれってこんなもんでしょ〜?っていう見出しを付けて終わりになっちゃうのはもったいないと思うんですよ。全然深みを知らずに全部を知った気になっちゃうっていうか、そういう情報の取り方って間違ってるって思うんですよね」
原「でも、いろんな音楽がある時代だけに、みんななにをチョイスしていいのか分かんなくなる部分もあると思うんです。だからある意味ちょっと強引に押し付けて、『ええから1回来てみいや』と」
M「面白いキーワードを2、3個投げるだけでいいと思うんですよ。それに引っかかるヤツは『なんだろう?』って行って、そこで面白いものを自分で発見できれば、そこからのめりこむことは可能なんで。キーワードを全く無しでっていうのは、窓口が無いのと同じなんで、なにも起きないと思うんですけどね。本当に面白そうなキーワードを何個か投げるだけで、効果はあると思うんですよね」
――そうですね。逆にそれくらいのほうが。
M「1つのものに対して説明書きの長いものって、すごく醒めるんですよね、オレ的には」
原「…音楽を言葉で表現することは」
M「難しいです、すごい難しいです」
N「でも、ダブは音に実態感がありますからね、ドドドドド!っていうのが。すごい持っていかれるっていうのが」
M「家のラジカセで聴いてるのとサウンドシステムで聴くのじゃ豹変しますからね。それを体験した人間には、特別な音楽になっちゃうんですよね。口では表現できないものなので、体験じゃないですか。それを体験してる人間とそうじゃない人間は圧倒的に違うんですよ」


で、まぁ、こういうやりとりもaudio activeならでは、なんですよね。
巧みに扱うのは音だけではなく。
言葉の端々に感じさせるバランス感覚には、本気で感銘をうけます。
冗談のようで冗談じゃなくて、笑い飛ばしてるようで実はシリアスだったり。
ほんとに、頭ええですよ。audio activeは。


――12月には再発アルバムが。
M「12月6日に4枚まとめてリリースする予定です」
原「12月6日は何の日ですか?」
M「あれ? なんの日? 特に考えてないかも。まぁ、樹脂(じゅっしー)年記念(笑)」
――ジャケットにしろプロモ映像にしろ、今回のフライヤーも。その辺の見せ方って、ほんと徹底してますよね。
N「っていうかもう、ハラ括ってるって言ったほうが(笑)」
N「結果的に。悪気はないぞ!っていう」
M「そうなんだよね、悪気ないからね。法律変える云々じゃなくて、そのイメージを変えたいんだよね。法律なんか後でついてくるじゃないですか」
N「僕は、禁止されてても安くなればいいと思う」
――あはは(笑)。
M「物も上質になってね、グレードが上がって、値段が下がって、健康的なディールでね。あ、そうそう、広島でね、この間もらったやつ、良かったよね」
――それはそれは、なりよりです。
N「もみじ饅頭とかね、いつのまにか○○饅頭みたいな。『もみじ…? 饅頭』みたいな」
M「キマるな〜、これ! みたいな(笑)」
――食いすぎ注意(笑)。
M「1つ食べたら30分様子を見ましょう、なんて」
――今日のインタビューを迎える前に、いろんな人に何を質問したいかと集計したんですね。で、多かった意見が「最終的にコンビニで何を買うのか?」って。教えてください。
N「チョコレートでしょ、パイシューでしょ。あと…、あ、昨日はクレープいったんですけどハズしたんですよね」
M「オレはコンビ二には寄らないですね。コンビ二は非常事態なんで、夜中で他に店やってないとか、そいういう時はコンビ二で」
――ほうほう。
M「昨日、ここのすぐ近くの『マ○オ』ってケーキ屋あるじゃないですか、そこで買って食って、すげえ旨かったんですよ。『これは旨いな〜。東京にもあればいいのにな〜』と思って。広島は食べ物がほんと旨いんで、感動してるんですよね。前に着た時も、普通に立ち寄った店とかが普通に旨くて。値段も安いし量も多いし、良心的でいいなと。平均値がすごい高い感じがします」


そして、インタビューは終了。


――今日は本当にありがとうございました。また機会があれば。
N「帰ったらすぐに捕まってたりしてね(笑)」
M「しゃれになんないもんね、今ね」

(text by じゅん作)

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