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2023/01/25 更新

固定概念に捉われない 新しい七宝の表現に挑戦し続ける

 広島市立基町高等学校創造表現コースを卒業後、広島市立大学芸術学部で学び、現在は同大学の芸術学部デザイン工芸学科金属造形分野の非常勤助教を務める七宝作家・古川千夏を紹介する。古川は’93年広島県生まれ。高校生の時、主に金属の素地にガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法「七宝」と出合う。七宝釉薬の艶や濃淡、純銀のきらめきなど、素材感や陰影、異素材の調和の面白さが感じられる表現を目指し、固定概念に捉われない新しい作品に挑戦し続けている。本展では、独自の有線七宝技法で制作された作品約30点を展示。従来の技法を問い直し、新たな七宝の魅力を引き出した品々が並ぶ。

広島市立大学×gallery G 共創展
古川千夏 七宝展「煌きの構造」
【時】開催中~1月29日(日)各日11:00~19:00 ※最終日~17:00 ※月曜休廊
【所】gallery G(中区上八丁堀4-1 公開空地内)
☎082-211-3260


Photo:ワタナベカズヒコ