ARTICLES

2021/03/09 更新

筆や墨を使わずに表現した書道 ロミコが込めた言葉・メッセージとは

 1975年北海道生まれの書道家・ロミコの個展。彼女はドラマ・映画の書道指導や広告用題字、手元吹替えを担当する他、大学やカルチャーセンターなどで書法研究と教育に努めている。本展では「制作とは何か、完成とは何か」をテーマに、答えがひとつではない書道の新たな表現に挑戦する。注目は、紙を猪の牙で表面を磨いてストロークの痕を残した『長くなるから』。筆や墨を使わない表現だが書道作品であり、言葉をモチーフにしている。「何かが書いてあることによってのみ、メッセージが存在するのではない。何も書いてないからと言って、何も発していない訳でもない―」。届けることのできない言葉への思いが込められている。

 

Lomiko 個展 長くなるから
【時】3月9日(火)~14日(日)各日12:00~19:00 ※最終日~16:30
【所】gallery G(中区上八丁堀4-1 公開空地内)☎082-211-3260