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2019/04/27 更新

【誌面で振り返る】平成11年~平成15年の広島 〝サイクリストの聖地〟は海外でも人気

 しまなみ海道の開通がもたらしたのは、四国まで遠回りせず陸路で行けるという利便さだけではなかった。すべての橋に自転車歩行者専用道路が併設されたことで、瀬戸内海を徒歩や自転車で渡れる唯一のルートとして脚光を浴びたのだ。その噂は海外にも広まり、尾道や因島は「サイクリストの聖地」として多くの観光客でにぎわうようになる。広島市内ではなんと言っても「シャレオ」の誕生だろう。地下街ができたことで混雑していた紙屋町交差点の横断歩道は廃止。広電やアストラムラインに乗るためには地下に降りてシャレオを通ることになり、人の流れが大きく変わった。